パラレルキャリアで働く ~応援されるコーチ副業

キャリア
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働き方や時間の使い方など私達を取り巻く環境は大きく変化しました。
副業を解禁する企業が増え、パラレルキャリアで働く人も続々増えています。
就業規則によって副業が認められている企業にお勤めの方でも、本業の上司や部下、仲間に、副業の話をオープンにできている人はどれくらいいるでしょうか。

クライアントの前だけではなく、本業の仲間の前でも“自分らしい姿勢”でいられ、応援してもらえるようにするための心がけをご紹介します。

本業の勤務先で副業制度が解禁となった一昨年前、制度利用者の第一号として、国家資格キャリアコンサルタント、コーチング、ビューティーコンサルタント等、これまでライフワークとして取り組んできたことを事業化しました。

開始にあたり私が特に留意したことは、コーチ業(副業)が具体的にどのようなもので、本業にどのような相乗効果があるのかを言語・非言語コミュニケーションを大切にしながら伝えるよう努めたことです。

一人一人との関係づくり

一人一人との関係性を大切にすることを心掛けています。
仕事だけでなくどんな価値観を大切にして生きているかどんな心掛けをしているかを言葉にして伝えること、そしてしっかり聞くこと。相手のタイミングをみながら共有していくことで誤解や不安を取り除き、理解を得られる環境づくりに努めています。

本業の人事部門や上長の懸念点を考慮すれば、
“(副業実践者が)仕事をおろそかにしないか”
“会社の評判への影響は”
“副業で長時間働き過ぎて、健康を損なわないか”などの不安はつきまとうもの。

人が見ていないところでも手を抜かない人間であること、周囲の視点や健康への配慮、未来軸での仕事の捉え方、大切にしたいと思っている価値観も、業務上のKPI・KGIに留めず共有。

残業を減らすとどんな過ごし方ができるか、どんな良いことが待っているかも言語・非言語で伝わることを意識しました。

もし同時に”もうひとりの自分”が存在していたら

「やりたくてもやれていないこと」「一歩踏み出したいのに踏み出せないこと」ってありますよね。私もすぐに開業に踏み切れたわけではありません。
現状に満足している時はなおさら「老後の夢」のように語っていた自分がいました。そんな折、“もしも同時にもう一人の自分がいたら”とセルフコーチングした時、やりたいことがどっと溢れ出てきたんです。
これまで努力してきた自分を否定することもなく、もう一人の自分が本当にいたらこんなこともやってみたい、“別の角度からも貢献できる可能性を秘めた自分”にわくわくしている自分がいました。

キャリアコンサルタントとして、他人のキャリアには真剣に向き合うものの時の流れとともに変化していた自分自身の潜在ニーズとむきあう機会を得て、開業の決意ができました。

チャンスという仲間からのパスを受けて

ビジネス誌でも私のパラレルキャリアでの働き方について掲載いただきました。
取材に際しては「本業と副業で相乗効果の高い、理想的な働き方」と本業の人事部や広報部からの推薦があったこと、誌面を読んでくれたメンバーからもたくさんのエールをもらえたことは嬉しかったです。コーチとしての活動をしている自分もまるごと認めてもらえ、大切な人たちに相談される喜びは力になります。

言葉に出すと本当になる

言い古された言葉ではありますが、本当にそうだと実感します。
自分と向き合うことは“大切な人とのコミュニケーション”に向き合うこと。

本業の仲間に副業の仲間。たくさんの仲間に支えられ、今があります。

悩み、投げ出しそうになる度に励ましの問いをくれる仲間に感謝をこめて。

かつての私がそうしていただいたように、寄り添い、大切な人のために手を差し伸べられる人でありたいと願います。